1. この記事でわかること
この記事は、BOOTHで販売している「完全ローカルAI業務アシスタント構築キット(企業向け)」の総合解説です。読み終えると次の3点がわかります。
- キットを使うと何が出来上がるのか(社内資料検索、音声議事録、Office出力、E2Eテスト、操作マニュアル)
- 「本当に動くのか」を裏付ける証跡(8シナリオ全件PASSのテストレポート、12分06秒の操作録画から自動生成されたマニュアル)
- 価格 ¥49,800 の根拠と、買う前に知っておくべき制約
結論を先に書きます。このキットは「Claude Code にプロンプトを3本、順番に貼るだけ」で、社外にデータを送らないAI業務アシスタントを構築し、テストとマニュアルまで自動で揃えるスターターキットです。完成品ではなく土台なので手直しは前提ですが、ゼロから設計するより圧倒的に早く「動くもの」に到達できます。

2. 「クラウドAIは禁止、でもAIは使いたい」への答え
中小企業の現場で聞く悩みは、だいたい次の形をしています。
- 就業規則、過去の提案書、顧客別の売上台帳を探すだけで毎回30分かかる
- 商談や定例会議の議事録づくりに、毎回1時間取られる
- それでも ChatGPT や法人向けクラウドAIは、情シスや取引先との秘密保持契約の都合で使えない
- 全社員分の月額課金は稟議が通らない
つまり「AIを使いたいのに使えない」で止まっています。このキットの答えは、LLM・文書のベクトル化・音声認識のすべてを社内のPCの中だけで動かすことです。クラウドAIのAPIキーは使わず、月額課金もなく、既定では自分のPCからしか開けない設定で起動します。
詳しい課題の整理は、課題別の記事 {P1}(クラウドAI禁止の職場)、{P2}(議事録の時間)、{P3}(外注は高い、自作は終わらない)に分けて書いています。
3. キットの中身:プロンプト3本と動作確認済みコード
ZIP 1点(約145KB、22ファイル)に、次の3層が入っています。
| 層 | 内容 |
|---|---|
| プロンプト3本(本体) | tasks/01_企業向け_ローカルAI構築キット.md(構築)、tasks/02_E2Eテスト自動化_自動バグ修正プロンプト.md(テストと自動バグ修正)、tasks/03_操作マニュアル自動生成プロンプト_動画スクショ付き.md(マニュアル自動生成) |
| 参照用コード一式 | 実機で動作確認済みの Python 7ファイル(app.py 1,364行、database.py、rag_engine.py、audio_transcriber.py、exporters.py、test_automation_runner.py、generate_manual.py、合計約7,280行)、起動バッチ、バックアップスクリプト、.streamlit/config.toml |
| ドキュメント | 00_はじめにお読みください.md、全8章の 使い方.md、AIが実際に生成した取扱説明書の実物(ドキュメント/AI回答.md)、マニュアル生成の実行結果レポート(ドキュメント/03_マニュアル_AI回答.md)、一括実行ツール ツール/run_pipeline_allow_all.py |

「プロンプトだけ」の商品ではありません。見比べられる実装が同梱されているので、生成結果がずれたときに手直しの当たりがすぐ付きます。参照用コードをそのまま動かす手順も 使い方.md にあります。
4. 出来上がるもの①:社内資料を出典付きで答えるローカルAI
1本目のプロンプトで出来上がるのは、Streamlit 製のダークテーマUIです。サイドバーで「総務・労務」「営業・提案」などの業務フォルダを切り替え、PDF・Word・Excel・CSV・PowerPoint・テキスト・Markdown の社内資料を登録します。資料と対話履歴はフォルダごとに分離され、経理の資料が営業の回答に混ざることはありません。
質問を送ると、チェックを入れた資料だけを検索し、回答末尾に「[1] 就業規則_架空商事.pdf p.4 より引用」のように出典が付きます。引用元プレビューをクリックすると、AIが実際に読んだ原文がその場で開くので、裏取りが数秒で終わります。

参照する資料は「全選択」「全解除」とファイル名のインクリメンタル検索で絞り込めます。資料を絞るほど回答の精度と速度が上がるので、「就業規則の質問なら規定PDFだけON」という使い方が効きます。

このほか、実務プロンプト8種(商談議事録の要約、見積送付メール、稟議書ドラフトなど)の標準搭載と、Word・Excel・PowerPoint・Markdown へのワンクリック出力があります。詳細は機能別記事 {U1} と {U3} をご覧ください。
5. 出来上がるもの②:会議音声から議事録を作る
2つ目のタブに会議・商談の録音ファイル(mp3、wav、m4a、mp4 など)を入れると、faster-whisper による文字起こしがこのPC内で完結します。文字起こしの後に「AIで構造化議事録を作成」を押すと、①会議の目的・主要議題、②決定事項、③ToDo(担当者・期日・内容の表)、④議論の詳細、の4部構成に整形されます。

文字起こしの既定は低スペック機でも落ちない軽量な base モデルで、固有名詞が多い商談では small に切り替えられます。誤変換は避けられないため、金額・日付・固有名詞は全文タブと突き合わせてください。詳細は {U2} に書いています。
6. 出来上がるもの③:E2Eテストと操作マニュアルまで自動生成
このキットの差別化点は、2本目と3本目のプロンプトです。
2本目は、Playwright で8シナリオのE2Eテストを自動生成・実行し、エラーを検知したら Claude Code 自身がコードを修正して全件PASSするまで回します。実機の検証では、手動では気づきにくい5件のバグ(「全選択」が効かない、旧形式ファイルの警告が消える、プロンプトが切り替わらない、ログを汚す警告の二重管理2件)を自動で検出・修正し、最終的に8項目中8項目PASS、失敗0で完了しました。その記録も同梱しています。

3本目は、アプリを自動操作しながらフルHDの操作録画(実機で12分06秒)、赤枠付きの連番スクショ22枚、12章構成のMarkdownマニュアルを同時に生成します。架空のダミーデータも自動生成するので、実在の情報が混入しません。

テスト自動化の詳細は {T1}(証跡付きE2Eテストの全体像)と {T2}(Claude Code が自分で見つけて直したバグ)で解説しています。
7. 情シスに説明できるセキュリティ設計
「本当に外に出ないのか」は情シスが最初に確認する点です。キットのプロンプトは、次の設計をあらかじめ条件として作り込んでいます。
| 項目 | 実装 |
|---|---|
| 外部API通信なし | LLM・埋め込み・音声認識のすべてをローカル実行。クラウドAIのAPIキーは不要 |
| ネットワーク制限 | .streamlit/config.toml で 127.0.0.1 に固定。社内LAN共有は専用の start_lan.bat を使ったときだけ |
| 誤公開の防止 | Streamlit の右上メニュー・Deploy ボタン・フッターをCSSで非表示。誤って外部公開する操作ができない |
| 利用統計の送信停止 | Streamlit の gatherUsageStats = false、ChromaDB のテレメトリ無効化 |
| モデル自動取得の遮断 | ChromaDB の既定埋め込み関数(ネットからモデルを取る)を使わず、ローカル Ollama のベクトルを明示的に渡す |
| エラー詳細の非表示 | 利用者画面に内部パスやスタックトレースを出さない |
| 同時実行対策 | SQLite を WAL モードで初期化し「database is locked」を回避 |
| ライセンス | 使用ライブラリは MIT / Apache-2.0 / BSD のみ。GPL は不含。LGPL(FFmpeg)の扱いは注意書きを明記 |
通信が発生するのは、初回だけ音声認識モデル(約145MB)をダウンロードするときのみです。このときも音声データは送信されません。閉域網の場合は、別のPCで取得したモデルフォルダをコピーすれば動きます。
1点、正直に書いておきます。「完全ローカル」は構築後の運用時の話で、構築に使う Claude Code 自体は Anthropic のクラウドと通信します。構築時に読ませる内容は、御社のAI利用ポリシーに従って判断してください。
8. 価格とライセンス、購入前に知っておくこと
価格は ¥49,800(税込・買い切り)です。購入企業内であれば利用人数は無制限で、商用利用もできます。値引きは行いません。
| 比較対象 | 費用の目安 |
|---|---|
| 同等システムの外部開発委託 | 80万〜300万円 |
| 社内エンジニアの自力構築 | 40〜120時間(20〜60万円相当) |
| 法人向けクラウドAI 30名分 | 年36万〜108万円(データは社外へ) |
| E2Eテスト自動化の外注 | 30万〜100万円 |
| 操作マニュアル作成の外注 | 10万〜50万円 |
5万円未満は多くの企業で現場から課長クラスの決裁枠に収まる価格帯です。社員30名で使えば1人あたり1,660円です。
購入前に必ず確認してほしい点は次の4つです。
- 完成品ではなくスターターキットです。自社システムへの適用には、プロンプトや生成コードの手直しが前提になります
- 人的サポートは提供していません。トラブル対処は
使い方.mdの30項目超の一覧で対応し、エラーは全文を Claude Code に貼って「修正して」と伝えるのが最短です - 実行には Claude Code(Anthropic アカウントと利用契約)、Node.js、Python 3.11、Ollama が必要です。メモリは16GB以上を推奨し、GPUは不要です
- 実機検証は Windows 11 で行っています。Mac / Linux 用の起動スクリプトも同梱していますが、検証は Windows です
BOOTH の商品ページで同梱物とご購入前の注意の全文を確認してください。
→ BOOTH 商品ページ: {BOOTH_URL}
9. 関連記事とBOOTHへのリンク
機能や課題ごとに詳しく書いた記事です。
- テスト自動化: {T1}(証跡付きE2Eテスト)、{T2}(自動修正された5件のバグ)
- 機能別: {U1}(出典付き検索)、{U2}(音声議事録)、{U3}(Office出力とテンプレート)
- 課題別: {P1}(クラウドAI禁止)、{P2}(議事録の時間)、{P3}(外注と自作)
- note のストーリー記事: {S1}、{S2}、{S3}
BOOTH の商品ページはこちらです。価格 ¥49,800、商用利用可、購入企業内は人数無制限、人的サポートなしです。
→ {BOOTH_URL}

コメント